パソコンにはメモリを早くするための機能がついています。
それがデュアルチャンネルで動作させることです。
デュアルチャンネルでメモリを動作させるには条件があるのですが、そもそもデュアルチャンネルにしたほうが良いの?と言う話です。
結論から言ってしまえば、遅いよりは早いに越したことはないがそれを体感できるのは一部の人だけというのが僕の意見です。
特に、決まった作業ではなくパソコンの動きが全体的に遅いなどの場合には、メモリの動作速度ではなくほかが原因のことが多いため、それが目的でデュアルチャンネルを考えるのであれば、他を見直したほうが良いです。
パソコンをどういう風に使う人がデュアルチャンネルにしたほうが良いのか、デュアルチャンネルって何?って言う部分も含めて、説明してみます。
パソコンのメモリのデュアルチャンネルとは?
パソコンのメモリは通常メモリの規格に合わせた周波数(メモリクロック)で動作します。
例えばDDR4-2400(PC4-19200)と言う規格のであれば、2400MHzで動作します。
動作クロックが高いほど、1秒間にやり取りできるデータ量が多くなるので、パソコンが高速になると言えますね。
肝心のデュアルチャンネルですが、動作クロック自体は変えずに、メモリの1秒間やり取りするデータの量を多くする技術です。
デュアルチャンネルというぐらいなので、2枚のメモリを使うのですが、2倍とまではいきませんが概ね1.7倍ぐらいの転送速度は期待できます。
どうすればデュアルチャンネルにできるの?
上でも書いたように、デュアルチャンネルにするにはメモリを2枚使用します。
よほど古いパソコンでなければだいたいデュアルチャンネル自体はサポートしていると思いますが、一応パソコン側の対応も必要です。
用意するメモリですが、同じ規格の同じ容量の物を用意するのが基本です。
できれば、同じ品番のメモリーを用意するのが、問題が起こりにくいですね。
たまに容量違いなど同じメモリでなくても動作させれるものもあるようですが、余計なトラブルにならないようにするためにも、同じ品番のものを2枚用意しましょう。
ちなみに、2枚を1つとして使うわけではなく8GBの物を2枚用意した場合には、ちゃんと16GBとして使えるのでその点は安心してください。
ちなみに、機種によっては異なるメモリクロックの2枚や容量違いの2枚でもデュアルチャンネル動作がするものもあります。
きちんと動作するかはメモリを差して見るしか無いところもありますが、手持ちにあまりのメモリがあるのであればとりあえず差してみても良いと思います。
パソコンに搭載のメモリ量も快適にパソコンを使うには大切ですから、余しておくのはもったいないです。
余っているメモリが現在刺さっているメモリよりメモリクロックが低い場合はそちらに合わされてしまいますが、容量が大きくなる恩恵も捨てがたいです。
デュアルチャンネルにしたほうが良い作業って何?
メモリを早くして速度の違いを実感できる作業は、主に動画編集や画像編集です。
ゲームなどでも種類によっては早くなることが期待できます。
一般的なネットサーフィンや文書作成・表計算などではほとんど体感できないです。
メモリにデータを取り込んだ上で作業するような操作に有利ですね。
もちろん、デュアルチャンネルで動作させたから遅くなるということはありません。
動画編集や画像編集にゲームなどデュアルチャンネルを必要としない作業が主でもデメリットが有る様な設定ではないので、予算など都合が付けばデュアルチャンネルで動かすのはアリですよ!
パソコンのメモリをデュアルチャンネル動作させる事のまとめ
メモリの速度ってなかなか体感できるものではありません。
正直、ムリにデュアルチャンネルで動作させる必要があるかは疑問です。
明らかにメモリの動作がパソコン(ソフト)の操作性に影響する様な使い方をしているのであれば、積極的にデュアルチャンネルの環境を整えたほうが良いでしょう。
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