グラフィックカードの種類でQuadroと言うNVIDIAが開発・販売をしているものがあります。
3DCADや動画編集・画像処理ソフトなどの推奨グラフィックボードはQuadroになっていることがありますよね。
同じメーカーでGeForceと言う物も販売されています。
値段から全然違う2種類のグラフィックボードですが、機能面での違いはどんなところなのか調べました。
QuadroとGeForceの価格差
Quadroの販売価格ですが、機種にもよりますが2~3年以内に発売されたものの価格帯は2万~85万でした。
一方GeForceですが1万~19万が販売価格のメインになります。
価格帯の中で性能的に中間ぐらい同士を比べるのであれば、Quadroは10万前後でGeForceは3~4万といったところです。
両方とも、もっと古い機種まで含めれば安いものはありますが、現行のソフトを使用する場合に問題なく使える性能がありそうという基準で調べてみました。
比べてみると、やはり2倍以上の価格差があると言えますね。
QuadroとGeForceの機能差
では、価格差と同程度かそれ以上の性能差があるのか見ていきましょう。
色の表現力
まず違う点は、色の表現力です。
GeForceが8bit(フルカラー約1677万色)なのに対し、Quadroは10bit(約10億6433万色)に対応しています。
通常使用で、8bitカラーで足りないことは無いので、ゲームや動画視聴には十分です。
しかし、グラフィック系のソフトを使う場合などは、微妙なグラデーションの表現が必要になるなど8bitカラーでは足りないということになります。
そのため、グラフィック系のソフトではQuadroが推奨されているものが多いのです。
対応するソフトの違い
QuadroとGeForceは、対応している機能が違うために、対応するソフトが違います。
機能が違う理由は、それぞれのドライバー(パソコンでグラフィックボードが使えるようにするためのソフトウェア)に違いがあります。
ドライバーは使う機能に合わせて最適化されています。
GeForce用のはDirectXで性能が出せる様になっていて、Quadro用のはOpenGLで性能が出る様になっています。
一般的にはDirectXはゲーム用でOpenGLは業務用のソフトで使用されることが多いです。
ゲームでもOpenGLを使用する物であれば、Quadroの方が処理が速かったりします。
なので、使うソフトの仕様を確認しておくのは大切です。
本当にQuadroは必要か?
では、実際業務用のソフト(Quadroが推奨されているソフト)を使用する場合、GeForceではダメなのか?と言う話です。
下記の記事でも書いていますが、SOLIDWORKSと言う3DCADを使用する分には、必ずしも必要は無いと僕は思っています。
ただ、メーカーのホームページには動作確認をしたグラフィックボードが出ていますが、GeForceは入っていません。
なので、推奨以外のグラフィックボードを使用する場合には、サポートが受けられない可能性があるのは覚えておきましょう。
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