CPUとヒートシンクの間にはサーマルグリス(CPUグリスとも呼ばれます)を塗りますよね。
サーマルグリスって何?という方は→パソコンのサーマルグリスって何?CPUに使うの?
サーマルグリスって色々種類があってちょっと悩みませんか?
結論から言ってしまえば、それほど性能に差はなかったりします。
まぁ、性能に大差がないって言うだけで、まったくないわけではないのですがそういった話をしていこうと思います。
サーマルグリスの性能差って何?
サーマルグリスはそれぞれ、熱伝導率が違います。
熱伝導率とは簡単に言えば熱の伝えやすさを数値で表したものです。
もちろん、数値が大きほうが熱を伝えやすいということです。
例えばですが「MX-4」と言うサーマルグリスがあります。
このCPUグリスの熱伝導率は8.5W/m・kです。
一方、KT-801と言うCPUグリスは4.95W/m・kになっています。
この場合、熱伝導率での性能が高いのはMX-4と言うことになります。
熱伝導率が違うのは、グリスに使われている材料の違いです。
銅であれば398、アルミニウムで236になっています。
もっと熱伝導率が高いものだとダイヤモンドや銀があります。
身近なものだと鉄が67で水は0.6になります。
サーマルグリスではないですが、CPUクーラーに動やアルミニウムが使用されるのは熱伝導率が高いためです。
もちろん、ダイヤモンドや銀で作れば更に熱伝導率的には有利なのですが、価格とのバランスですね。
CPUグリスでは、使う量が少々なので、ややお値段が高いCPUグリスには銀やダイヤモンドが含まれているものも存在します。
熱伝導率以外の違いは?
熱伝導率以外での大きな違いは、グリスの粘度です。
粘度自体で性能どうこうではないのですが、塗易さに大きな違いがあります。
気にならない人は気にならないようですが、気にする人は気にするって感じですね。
粘度が高いものが良いという人と低い方がいいという人もいて、完全に個人の感性によるかと思います。
個人的には、あまり粘度が高くないほうが、良く伸びで塗りやすいと思っています。
粘度については、傾向的に熱伝導率が高いもののほうが粘土が高いイメージがあります。
ただ、そんなに何度も塗ることは無いでしょうから、ここまで書いてなんですがそこまで気にする必要は無いかなぁって思いますけどね。
熱伝導率が違うのに差がないというのはどういうこと?
冒頭で、どのサーマルグリスを使用しても大差ないと書きましたが、どういうことかというとこれは実験している人がいるんです。
例えばですがこの方とか
私自身も3種類試して、ほとんど差がなかったのでそのデータでも良かったのですが動画の方のほうが種類が多かったので引用させていただきました。
ちなみに私はMX-4と購入したCPUクーラーに付属していたもの、KT-801です。
動画内でも多少の差は見られますが、常用する上で支障が出るような違いは出なかったです。
まとめ
結論としてですが、CPUにサーマルグリスを塗らないと言う選択肢は無いので、かならず使う必要があるパーツになります。
ただ、高いものと安いもので差はそこまで無いです。
なので、Amazonで軽くレビューを見てみて(なんなら評価だけでも)問題なさそうならそれを使用して問題ないでしょう。
僕が持っているMX-4とKT-801と付属の物がありますが、なんとなくでMX-4をメインで使用しています。
そんなに使うものでもないし、ちょっとだけ高い物使ってあげようっていうだけの理由です。
今はそうですが、初めて自作パソコンを作った15年ほど前には付属のCPUグリスを使用していましたが、問題になることはありませんでした。
そんな感じですから、パソコンのパーツの中ではそこまで高価なものでもないので、まずは安いものを試してみて問題があるようなら高いものを買ってみるでも良いと思いますよ。
コメント